Machine Tool Retrofit
『レトロフィット手法』有効な設備を復活させるための手法の提案
レトロフィットの概要
最新のNC工作機械を購入しても10年以上連続的に使用すれば、工作機械も何らかの故障を起こします。御存知の通り、その故障の主な原因は電気的なトラブルによって発生しているのが現実です。ご相談される故障の大半も、制御装置の老朽化やリミットスイッチ、ソレノイドバルブ等の電気部品の劣化等による電気的なトラブルから発生しています。
機械的なトラブルであれば、部品を交換するなどの外科的な修理を行うことによって迅速に問題解決することができます。しかし、電気的なトラブルが続くと制御装置側のトラブルによる問題なのか、あるいは個々のスイッチ類の問題によるものか、油圧装置などのその他の関連する装置の問題なのかの判別が困難になります。老朽化が進んだ工作機械にとっては、問題を追求するにあたっても無駄な時間を費やすことになります。
上記のような理由から、レトロフィットをお薦めいたします。
既存の工作機械がこんな状況にあれば
こんな状況ならば(1)
・NC装置など、電気的なトラブルが多く存在する場合
・機械的な精度や加工精度に問題が存在する場合
・電気的なトラブルだけでなく、機械的なトラブルによる機械停止時間を減らしたい場合
・機械的な悪い箇所が明確であって、その箇所にメンテナンスを加えれば、問題が解決される場合
・新規に同機種を導入すると、予算や設置場所等に限界があり、可能ならば、既存の機械を戦力として復元したい場合
こんな状況ならば(2)
・機械のトラブルが電気的なトラブルに限定している場合
・スイッチなど、操作盤等が老朽化して使いにくい場合
・NC機能が不足ために、プログラム作業や加工作業が困難な場合
・NC機能自体をアップしたい場合
・機械的な精度や加工精度に問題がない場合
・時間的な制約がある場合
・大型機械であり機械自体の移設、据付作業を度外視して考えている場合
レトロフィットの作業工程(現場作業の場合)
レトロフィットの標準的な作業内容
レトロフィットの主な作業内容
・油圧配管等の交換
・リミットスイッチ、ソレノイドバルブの交換
・CNC装置及び電気配線類の交換
・各軸 ACサーボ・モーター及びサーボ・アンプの交換
・操作盤、強電盤の新規に制作
企業内の固定資産の有効利用を踏まえたレトロフィットは、生まれ変わった機械設備として製造現場に復活します。メンテナンスなどのコストを下げ、日常的なトラブルを回避し、切削速度の向上によって製造時間を短縮させます。
会計帳簿の観点から、あるいは製品の国際的な競争力の観点からも、私たちは有効な競争手法としてレトロフィットを考えています。是非、私たちに御相談ください。
工作機械のレトロフィット実績
■大隈製 プラノミラー MDB-16A
●レトロフィット後(写真左)、レトロフィット前(写真右)
レトロフィットの主な作業内容
●油圧配管の交換
●リミットスイッチ、ソレノイドバルブの交換
●CNC装置(FANUC21-MB)及び電気配線の交換
●X、Y、Z各軸 ACサーボ・モーター及びサーボ・アンプの交換
●操作盤、強電盤の新規に制作
お客様からの依頼による作業内容(別途に打合せ)
●機械本体の分解洗浄
●テーブル擦りあわせ
●ベット、テーブル研摩
●機械本体全面塗装



レトロフィットの実績
■レトロフィットのケース
・石川島播磨工業株式会社 瑞穂工場
・関東自動車工業株式会社 田浦工場、岩手工場
・前川製作所圧縮機製造株式会社
・株式会社 クポタ 宇都宮工場
・小松ゼノア株式会社 厚木工場
・株式会社小松製作所 川崎工場
・株式会社明電舎 太田工場
・スズキ工業株式会社 本社工場、沼津工場
・栗原工業株式会社
・株式会社平野製作所 本社工場、秋田工場
・千葉工業株式会社 栃木工場
・日本フルハーフ株式会社 厚木工場
・富士鋼業株式会社
・株式会社水谷製作所
・播磨工業株式会社 本社工場、第三工場
・三池工業株式会社
・株式会社新興製作所
・株式会社日本製鋼所 横浜工場、東京工場
・株式会社東芝 那須工場
・日野自動車工業株式会社 新田工場
・関東自動車工業株式会社 田浦工場、岩手工場
・三菱マテリアル株式会社 東京工場
・日本ギアー工業株式会社
・三菱自動車工業株式会社 川崎工場
・株式会社日立製作所 横浜工場
・株式会社昭和製作所 埼玉本社工場
・株式会社側機舎
■海外におけるレトロフィットの実績
・油圧配管等の交換
・リミットスイッチ、ソレノイドバルブの交換
・CNC装置及び電気配線類の交換
・各軸 ACサーボ・モーター及びサーボ・アンプの交換
・操作盤、強電盤の新規に制作